中国空母の初航海を受け、中国が国際舞台でより重要な役割を演じるようになると日本の英字誌「ザ・ディプロマット」(電子版)は積極的に評価した。
今月10日、中国初の空母が試験航行を行い、ついに中国は長年の夢を叶えた。1929年に国民党が当時の陳紹寛海軍上将の空母建造の提案を拒絶してから、ウクライナの廃船「ワリャーク」が大連の造船所に入るまで、中国の空母をめぐる歴史は一言では語り尽くせない。
中国初の空母、ワリャークの軍事力は限られたものだが、それでも中国海軍の威勢は拡大し、周辺国との領土問題を解決する上でも積極的な影響を与えることができる。
ベトナムは現在、米国との軍事協力を模索する一方、最近ロシアからキロ型潜水艦を6隻購入し、軍事力を強化。フィリピンも中国に対抗するため積極的に米国との関係を強化している。
だが長期的にみると、中国の空母が米国の東アジアにおける実力を揺るがすことはない。それよりも、米国最大の脅威はやはり中国が力を入れているミサイル攻撃や潜水能力のほうだ。
いずれにせよ空母は、中国の国力向上、経済発展にともなう海軍力の強化、それに中国がこれから国際舞台において益々重要な役割を担っていくことを象徴している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月12日