軍情報筋が13日明らかにしたところによると、中国初の空母は試験を繰り返した後、来年8月1日の軍創設記念日に正式に海軍に引き渡される。また、中央軍事委員会が直接指揮を執り、とりあえずは南中国海に配備される計画だという。著名な軍事戦略家の喬良氏は「空母は今日では大国の海軍の象徴だ」と話す。人民網が伝えた。
中国は空母を保有することで作戦半径を急激に拡大し、防衛の重点が第一列島線を突破することになる。「ちょうどいい時に登場した」。喬氏はこのように空母改造を評価する。今でも制空権は依然として海上作戦の必要条件だ。特に本土から離れた地域では、空母の地位は他にはかえられない。
空母は戦略的兵器ではあるが、その戦役、戦闘兵器としての役割は第二次世界大戦後に終わった。人々は空母に対する畏敬の念に満ちているが、その本質は海上を移動する空港だ。喬氏は「空母が日本の横須賀港から出発してマラッカ海峡に到達するまでに1週間、紅海まではもう1週間かかる。ミサイルで攻撃すれば1時間或いは30分で完了することだ。将来の戦争対決のカギはそのスピード、正確さ、明晰さからして航空宇宙力が握っている。過去に空母に威力があったのは、海上物流或いは陸上輸送主導の経済活動だったからで、現在の資本活動はキーボードをたたくだけで完了する」と語る。
「大国のイメージからすれば、空母は象徴的な意義がある。海軍にとっては、空母の加入によって実際の作戦能力と示威力が増強され、実際の意義がある。空母は国際水路での中国の必要なエネルギー・資源輸送を保障し、領土、領空、領海の安全を防衛するほか、中国の海外在住者の安全都利益も保障することになるだろう」。
喬氏は「中国の空母は登場するや世界最高水準に近く、技術面でも後ろの方ではない。空母の寿命は少なくとも半世紀はある」とし、「空母に関して、中国人はその意義を誇張するでもなく、過小評価するべきでもない。ただ必然的に踏み出した一歩に過ぎない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月17日