米週刊誌US News&World Report(電子版)は15日、「中国の地域における影響力を拡大した中国の新空母」と題する文章を発表した。それによると、中国が空母によって得る能力ではなく、中国がこれらの能力を利用する時のその意図に米国は関心をもっているという。詳しい内容は次の通り。
中国初の、まだ未完成の空母が週末、初の試験航行を行い、14日午前には空母は中国の港町・大連に停泊した。今回の試験航行は中国にとって重要な一里塚的となる事件だ。だが世界最強の海軍大国、米国にとってはただ、将来中国軍がより大きな「脅威」となるかもしれないという注意を促したにすぎない。
米海軍の分析研究センター中国研究部のフィンケルシュタイン主任によると、中国の海軍拡大について、特に両国のアジア太平洋地域における利益を考慮した場合、米国も気にしないではいられない。米国が関心をもっているのは「中国が空母によって得る能力ではなく、中国がこれらの能力を利用する時の意図」で、中国が見せつける能力には興味がないが、中国の意図が気になるのだという。
事実、米議会は先週、中国空母の試験航行は透明度に欠けるという声明を発表。透明度に欠けることから、傍観者が中国軍は何をしようとしているのかと憶測をめぐらす。