日メディア:中国戦略ミサイル部隊の「地下長城」が5千㌔

日メディア:中国戦略ミサイル部隊の「地下長城」が5千㌔。 中国中央テレビ(CCTV)のウエブサイトは08年3月、中国第二砲兵部隊(戦略ミサイル部隊)が建設した核ミサイルを保管するトンネルを放送した。総延長5000キロに達するトンネルの建設は1995年から始まった。トンネルは深さ数百メートルに達し、通常のミサイル或いは核ミサイルの攻撃にも持ち堪えられる…

タグ: 第二砲兵部隊 ミサイル 核兵器

発信時間: 2011-08-23 15:05:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

資料写真:ネット利用者が撮影した地下核プロジェクトの入り口

中国中央テレビ(CCTV)のウエブサイトは08年3月、中国第二砲兵部隊(戦略ミサイル部隊)が建設した核ミサイルを保管するトンネルを放送した。総延長5000キロに達するトンネルの建設は1995年から始まった。日本の「ザ・ディプロマット」誌(電子版)が20日、伝えた。

トンネルは深さ数百メートルに達し、通常のミサイル或いは核ミサイルの攻撃にも持ち堪えられる。解放軍報は09年12月にこの報道が事実であることを認めている。

この驚くべき事実に西側メディアは特に注目せず、アジアでもほとんど報道されなかった。韓国紙・朝鮮日報はこのトンネルとを「地下長城」と名付けて報道。ワシントン「ジェームズタウン財団」の短いニュースでこれについて報道されたが、それも最初の報道を引用したに過ぎなかった。

事実、中国がトンネルを建設しミサイルを保護するのは何でもないことだ。冷戦初期以来、打ち砕くことの出来ない最初の反撃力を持つことが各国の目標だった。理論的には、敵の最初の攻撃に持ち堪えられる軍隊に敵は怯え、危険を冒して攻撃をしなくなる。もし自分の行動がより大きな報復を招くと知っていたら、冷静な敵なら誰も最初から核攻撃をしかけたりはしない。

この畏怖は中米両国間の戦略的安定の強化につながる。長年、中国は最小の 核抑止力を保持し、小規模の基礎的な大陸間弾道ミサイルを配備してきた。1発のミサイルでも敵の本土に対して報復できるなら、敵は中国に対して行動を起こそうとする考えを打ち消すだろう。中国はずっと核兵器の近代化を図ってきた。約150~400発という核弾頭数は、米国とロシアが新たな軍縮を展開したとしても、たいしたことのない数だ。

しかし最小のの核抑止は中国陸軍の過去数十年の配備より効果がある。「最小」という概念はあいまいだが、中国の官僚と専門家が激しい論争を繰り広げている「限定的な核抑止」戦略の「限定的」という概念もあいまいだ。

地下トンネルの建設規模から中国の核戦略の見通しが明らかになった。すでに知られているデータをまとめると、こういう結論に達する。中国の核弾頭数は最も多い予想を上回る数が存在し、各種弾道ミサイル数はおそらく3600発を超える。「地下長城」はこれほどのミサイルを余裕で保管できるだろう。少なくともトンネルは中国の新たな選択を体現している。米ロは両国の核弾頭数を1550発に制限する「戦略兵器削減条約」を新たに締結したが、両国は実際には2000発前後の核弾頭数を維持するとみられる。

とはいえ、人民解放軍が最小の抑止戦略を密かに変更し、地下トンネルに数百の新型核兵器を保管し始めた場合、戦略的バランスを変え、米ロの勢力に対抗するかそれに近い勢力となる。この問題については、よく注意し考察する必要がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月23日

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