外交部の傅莹副部長は17日、中国の空母、西アジアや北アフリカ情勢、西側の金融危機などについて、ドイツの週刊誌デア・シュピーゲルの取材に応じた。空母に関するインタビュー内容は次の通り。
――中国のように西側をとりこにすると同時に西側が警戒する国は世界に少ない。すでに初の空母が試験航行を行った。中国はなぜそこまで武装する必要があるのか?
傅副部長:中国初の空母の試験航行は人を奮起させるニュースです。これは中国人民の宿願であり、中国の国防力発展の自然な結果です。いわゆる「空母」は他から買ってきた艦体で、我々の改修を経て主に科学研究と訓練に使われますが、本当の意味での空母にはまだ遠く及びません。中国はこの方面で他国とまだ大きな開きがあります。
――中国は軍事予算拡大より他にお金をかけなければならない場所はないのか?
中国は国防力を発展する前に多くの事を優先してきました。経済発展、国民の生活水準向上、富の公平な分配は依然として中国の最重要課題です。私の娘の世代は空腹を経験したことのない最初の世代の中国人です。これは非常に大きな進歩です。あなた方は中国の軍事力を懸念していますが、私からすれば、2大イデオロギーの対立という古い考え方の影響を受けています。米国やフランスなどの盟友が空母を保有すれば安心するのに、中国の空母保有には懸念を示すのです。