29日に開かれた国防部の定例記者会見で、「最近海外のメディアが中国空母は弾道ミサイルをもつ第二砲兵部隊と同等の戦略的資産だとみなされ、空母を柱とする第4艦隊が建設されると報じているが、これは事実か?」と記者が質問した。これに対し耿雁生報道官は、「空母はまだ造船所で改修と試験を行っている段階で、完成後は研究・試験・訓練に使われる。まだ具体的な配属は決まっていない。今後の業務も研究・試験・訓練の状況によって確定する」と答えた。
中国が南中国海地域に第4艦隊を建設するという憶測が広まって以来、中国軍側がこれについて正面から解答したのは初めて。
今年8月初め、中国初の空母が試験航行を行い、世界的に広く注目を集めた。同月16日、人民日報傘下の人民網はある中国の軍関係者の話として、空母は来年8月1日の「建軍節」に海軍に正式に引き渡され、中央軍事委員会が直接指揮を執り、その後ひとまず南中国海に就役する予定だと伝えた。
9月5日、シンガポールの英字紙The Straits Timesはこの報道をもとに、中国は第4艦隊を建設する計画だと報道。中国海軍は空母1番艦を柱とし、北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊のほかに暫定的な「第4艦隊」を建設し、南中国海の地域に配属すると伝えた。