中国、沿岸防衛部隊の弾薬の保存期間が延長

中国、沿岸防衛部隊の弾薬の保存期間が延長。

タグ: 中国部隊弾薬

発信時間: 2011-10-16 12:17:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国新聞電子版は7日、解放軍が保障〈兵站、後方支援の意〉技術の革新(イノベーション)で沿岸防衛部隊の弾薬貯蔵年数を延長している、と次のように伝えた。

島の洞窟倉庫は湿気としみこむ水のせいで多くの弾薬が通常より早くさびたりかびたりし、危険性が高い。長年、弾薬の化学試験と廃棄任務を行っている済南軍区某軍の兵器・レーダー整備所の高級エンジニアである余朝輝、張余清両氏らは、「離島部隊弾薬倉庫防湿技術」の研究開発を行い、弾薬の貯蔵期間を5年から10年延ばし、軍の科学技術進歩2等賞を取った。この成果は既に全軍の沿岸防衛部隊に広く使用されており、8億元(1元=約12円)余りの軍事経済効果を生み出している。

解放軍の戦闘力モデル転換の加速に伴い、大量の新しい装備や弾薬が絶えず部隊に装備されており、早急に作戦保障能力を形成する必要がある。同時に大量の在来装備も情報化のための改造・レベルアップを行う必要がある。

記者は済南軍区某軍の兵器・レーダー整備所を取材した際、近年、同整備所が「切り札」武器の効果の発揮、新しい装備の模擬訓練方法の開発・応用、インテリジェント故障診断などの要素を軸に、科学技術の難関を攻略し、革新の成果を大量に取得して、新しい装備の作戦能力の急速な形成を強力にサポートしていることを知った。

中でも、軍の科学技術進歩1等賞に輝いた「某新型防空ミサイルネットワーク化模擬訓練システム」は、適格ミサイル射手の養成時間を3分の2短縮するだけでなく、同ミサイルの耐用年数を20倍延ばした。また「クラスター爆弾の子弾検査技術研究」では、動的シミュレーション技術を創造的に運用して、陸軍の現役クラスター爆弾について、貯蔵性能検査の基準がない、技術手段がないという難題を解消し、このシリーズの弾薬検査技術の空白を埋めた。

この整備所は済南軍区部隊の弾薬、ミサイル、大砲、レーダーなど7大部門、50余りの専門ポストの兵器装備の整備と応急支援保障任務を年中担っており、軍区の平時の兵器装備を整備する「総合病院」であり、戦時の保障の「主力軍」でもある。

劉福軍所長は次のように紹介している。近年、当整備所は「鉄拳―2004」、「和平使命―2005」、「跨越(飛躍)―2009」など十回余りの軍内外の重大な演習の保障任務を担当し、毎回首尾よくこなした。2005年の中ロ合同演習では、ロシア軍が携帯型対戦ミサイルの発射に失敗し、間もなくパラシュート降下が始まる演習場にミサイルが1発残された。その安全装置は既に解除されており、いつでも爆発する可能性があった。当整備所の若いエンジニア趙天峰氏は身をていして不発弾の移動・爆発を成功させ、演習の順調な進行を確保し、演習の指揮チームの好評を得た。

この10年、同整備所では中核的(コア)保障能力の引き上げを軸に、部隊装備の整備保障の難題解決に着目して、前後110余りの研究成果で軍の科学技術進歩賞を取り、そのうち一つが1等賞、18が2等賞だった。また七つが国の技術特許を取り、95%以上の成果が応用された。研究・製造された5大分類31種類の整備保障設備は全軍に1万7000台(組)余りが広まり、大きな軍事経済効果を生み出しているという。

「新華網日本語」2011年10月16日 

 

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