資料写真:中国の大型無人偵察機HQ-4「翔竜」の模型
ロシアの軍事評論サイトは「各方面の状況から判断して、中国の大型無人偵察機HQ-4『翔竜』は間もなく大規模な試験飛行に入ると見られる。これが中国空軍にとって持つ重要性は容易に推察できる。米軍の高高度戦略無人偵察機RQ-4『グローバルホーク』に似ており、アジア太平洋地域全体をリアルタイムで監視でき、将来的には『空母キラー』と称される国産対艦弾道ミサイル(ASBM)のターゲティングにも寄与する」と報じた。
ロシアメディアは「中国の無人機『翔竜』は米国の『グローバルホーク』と似ている。後者は、少し前まで大陸間を飛行して長時間の監視任務を遂行できる世界唯一の高高度戦略無人偵察機と見なされていた。中国の『翔竜』は四川省成都市の某航空基地内での初の試験飛行を前に、すでに各種準備を完全に整えていることが映像からわかる。『グローバルホーク』と異なり、『翔竜』は珍しい改良型の結合翼を採用し、前進翼と後退翼の利点をうまく結合している。ジェットエンジン1基を機体上部に搭載している点は『グローバルホーク』と似ている。離陸重量は7.5t、作戦ペイロードは650kg、巡航速度は750km/h、航続距離は7000kmで、20,000mの高高度を長時間飛行し、太平洋沿岸地域全体をリアルタイムで監視することができる」と報じている。
ロシアメディアはまた「『翔竜』の運用に成功すれば、中国は広大な空域で無人戦略情報偵察を実行できる世界第2の国となり、遠方の目標をリアルタイムで監視することで、さらなる戦略的・軍事的優勢を獲得できる。技術性能上の制約からグローバルな戦略偵察任務は遂行できないが、広大な太平洋沿岸およびアジア地域で偵察を監視を行うことができる。『翔竜』は中国が現在開発中の新型ASBMの機能を補完する潜在的能力も持つ。このASBMは敵の空母戦闘群への反撃に使用するもので、『空母キラー』と称される」と報じている。
「人民網日本語版」2011年10月21日