資料写真:中国海軍の病院船「平和方舟」
党に対して忠誠の厚い解放軍は海外で救援活動を拡大すると同時に、軍事交流活動を進めていいる。今週、洪水被害にあったパキスタンに50人の医療・看護人員を派遣、先月は病院船を(明らかに米国の裏庭にあたる)カスピ海の貧しい国に派遣し、105日間に及ぶ人道主義医療サービスの旅を行った。AP通信が21日、伝えた。
「彼らにとってこれは重要かつ大きな一歩だ。中国はこれを尊重を受ける大国と他国との関係の慣例的なやり方だとみなしている」とオーストラリア国立大学の研究者は語る。中国の「ソフト・パワー」攻勢には、対外支援や文化交流なども含まれ、そのすべての努力は広く交友を結び、西側によって歪曲された中国のイメージを正すため。
中国空軍は先月再び洪水被害に遭ったパキスタンに救援物資を運ぶとともに、タイの洪水被災地にも支援の手を差し伸べた。国連平和維持活動(PKO)に参加する解放軍の兵士の数は各国最多で、その海軍は多国の艦隊とソマリア海域の海賊撲滅にあたっている。昨年アフリカの端まで航行した病院船「和平方舟」号は9月にキューバ、ジャマイカに向けて出発した。