米国が発表した中国の軍事力に関する年次報告書のある一枚の地図には、対艦弾道ミサイルの「攻撃範囲」は西太平洋の大部分の海域、南中国海全域、マラッカ海峡、 ベンガル湾とアラビア海の一部の海域をカバーすると指摘されている。これは中国艦隊に幅広い活動の余地を与え、海軍指揮官の柔軟な戦略を可能にする。さらに本土で命令を待つミサイルが自信になっていることは言うまでもない。
大陸的な考え方は確かに中国海軍の思考の発展を阻み、中国は米海軍やその同盟国海軍と肩を並べる遠洋進出能力を備えることはできないだろう。しかしそうだとしても、中国海軍は米海軍が1世紀前に行ったようにすることができる。
戦略家は中国の地理環境を分析し、これらの環境に合った戦略を見つけ、そこで覇権を争える艦隊を編成する。人民解放軍の海軍が世界的な海軍になりうるか?それは誰にもわからないが、近い将来、北京とワシントンの戦略の焦点は同じ海域、西太平洋とインド洋に集中する。中国海軍は必然的に米海軍に手をやく戦略的難題を突きつけるだろう。自らの発展空間をアジアに限定したとしてもだ。(作者:米海軍大学 ジェームス・ホームズ准教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月23日