人民解放軍戦略計画部が22日、正式に北京に設置された。今年に入って人民解放軍は体制改革に向け新しい措置を次々と打ち出しており、軍強化に向けた鮮明な道筋が伺える。香港紙・大公報が伝えた。
今年6月30日、総参謀部情報化部が成立。翌7月には総参謀部情報保障基地が北京に設置された。総参謀部によると、これは軍の改革深化、軍の情報化強化を集中統括する重要な措置だという。戦略計画部の設置によって総参謀部には核心部門がまた一つ増え、軍の指揮中枢の職能が京華時報された。
同時に、人民解放軍は今年士官学校の大改革を実施、新スタイルの士官学校が多く誕生した。士官学校の大改革は優れた教育資源を統合し、教育の効果と的確性を高めるねらいがある。
胡錦涛主席は今年7月1日の中国共産党設立記念日の談話で、建軍戦略構想について論述した。新世紀の新段階における軍の歴史的使命に着眼し、国防と軍の科学的発展の推進をテーマに、軍事闘争の準備を進め、情報化の下で軍事訓練を積極的に行い、クオリティの高い人材を育成し、国防と軍の改革を積極的かつ着実に推し進め、情報化に打ち勝った上で戦争能力を核心とする多様な軍事任務能力を全般的に高めるよう求めた。
経済社会改革を全面的に展開すると同時に、軍も同様に国内・国際情勢の変化に応じて改革を行う必要があり、これは戦略的、全局的な角度から「トップダウン設計」し、軍の戦略資源の総体的配置を最適化し、国防と軍建設の大方針の展望性を高めることが求められている。
新たに設置した戦略計画部は実はこうした使命を担っている。「トップダウン設計」の本質は戦略設計の発展であり、まず戦略目標を確定し、戦略実施手段を計画しなければ、各大本部、各大軍区、各軍兵種が大戦略の枠組みの下、各方面の軍事建設をうまく行うことができない。これが自民解放軍の総合的な集成度を更に高めるといえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月25日