資料写真:大連で撮影された中国空母ワリャーグ
◇2回目の試験航行から帰港
12月11日午前、中国初の空母ワリャーグが2回目の試験航行を終え、タグボートに誘導されて入港した。空母には制服姿の海軍関係者が乗り、埠頭にも多くの車両が集まっていた。午前10時55分ごろ、造船工場内から空母の試験航行を祝う爆竹の音が響いてきた。
今回の試験航行は11月29日午前に出発したワリャーグにとって2回目の試験航行だった。前回は8月10日早朝から8月14日までで5日間に及んだ。2回目の試験航行期間が1回目より長く設定されたのは、テスト項目が増えたためだ。今回の試験航行では、前回発見された問題点を再検証する他、新たなテスト項目も追加されていた。
◇艦載機と「親密な接触」
通常の場合、空母の試験航行は就役前の試験航行と就役後の試験航行に分けられる。就役前の試験航行は一般的に動力、操縦システム、防水区画密封性、レーダーナビゲーション、通信システムなどの航行性能をテストする。しかし、2回目の試験航行時にはワリャーグの甲板に艦載機の離着陸ラインとヘリの着艦地点が記されていた。情報筋によると、J-15艦載機は先週テスト海域に出向かい、ワリャーグと「親密な接触」をしたという。
「これは最も基礎的な訓練であり、海洋環境への適応性の訓練である。」空軍指揮学院の教官である徐勇凌氏は記者に語った。「空中から見ると、陸上の空港はまるでバスケットコートのようだ。それに比べて、空母上の空間はまた陸上空港の10分の1に過ぎず、艦載機のパイロットにとってピンポン台のようなもの。離着陸のリスクは推して測るべきだ。」と徐氏は述べた。
これまで、空母と艦載機が合同訓練を行ったという情報は入っていない。今回は海上における艦載機の適応訓練を行う可能性が高いという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月12日