13日、北京で行われた中国外交部定例会見で、劉為民報道官は、航行護衛や他の遠洋航行などの任務のニーズに応じ、中国はセイシェルなどの国の適切な埠頭において補給や休養をすることは考えているが、これは透明性のある方法であり、懸念の必要はない。中国は海外で軍事基地を設置することはないという考えを明らかにした。
この記者会見で、「中国国防部はこのほど、セイシェルである埠頭を海賊取締りのための『寄航地』とすることを表明したが、インドメディアは中国側がセイシェルで人員配置をすると報道している。これにについては?」という質問に対して、劉報道官は次のように述べた。
中央軍事委委員で国務委員兼国防部長の梁光烈大将が12月初めごろ、セイシェルに公式友好訪問を行った。セイシェル側はインド洋海域の航行護衛における中国の努力と、セイシェルに対する中国の支援に感謝の意を表わし、中国海軍航行護衛編隊が任務遂行期間中、セイシェルにおける補給や休養を歓迎すると表明した。
艦艇編隊が遠洋航行を行うにあたり、沿岸国の最寄りの埠頭で補給活動を行うのは、世界各国の海軍の一般的なやり方だ。航行護衛や遠洋航行などの任務を執行するニーズに応じ、中国はセイシェルなどの国の適切な埠頭において、補給や休養を考えている。しかし、これは透明性のある方法で、懸念の必要はない。中国は海外で軍事基地を設置することはない。
また、「中国はセイシェルで人員と飛行機を配置することについて、セイシェルと交渉しているか」という質問に、劉報道官は、「これについては聞いたことがない。中国は海外で軍事基地を設置することはない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月14日