資料写真:戦闘機「JF-17」
ロシア世界武器貿易分析センターが24日公表した最新報告によると、今後4年(2012~2015年)に世界の新型多機能戦闘機の輸出ランキングで、中国成都飛機工業集団公司(以下は「成都飛機」と略称)は「殲7(J-7)」と「JF-17」を112機輸出する見通しで、輸出数で世界一になるが、取引額では世界トップ3入りしないという。27日付のロシア軍事関連サイトが伝えた。
ロシアのシンクタンクによれば、2012年から2015年にかけ、世界の新型多機能戦闘機の輸出数は548機、取引額は357億7000万ドル。ロシアのスホーイ社は109機の新型戦闘機、54億5000万ドルを輸出。輸出数では世界第3位で、成都飛機の112機と米ロッキードマーティン社の110機に劣るが、台数では世界シェアの19.9%、取引額では15.2%を占める。
今後4年間の世界の新型戦闘機の輸出数については、成都飛機、ロッキードマーティン社、スホーイ社の受注はほぼ同じで、3機以上の差がつくことはないと予測される。輸出数で世界一の中国成都飛機はJ-7とJF-17(梟竜)を112機、ロッキードマーティン社は「F-16」と「F-35」を110機、スホーイ社はSu型戦闘機を109機輸出する見込み。取引額では、中国機の販売価格は比較的低いため、世界トップ3に入っていない。米機は最も高く、ロッキードマーティン社は91億3000万ドルで世界一の売上高を誇る。欧州機の価格も割高で、ユーロファイター社が輸出額59億1000万ドルで第2位、スホーイ社は54億5000万ドルで第3位となる見通し。