艦載機の模型を搭載する空母
両会(全国人民代表大会と全国政協会議)期間中、「航空母艦」に再び注目が集まった。徐洪猛・海軍副司令官は、今年は空母就役の計画があると述べた。この発言を受け、世論の期待が高まり、長年空母を待ち望んでいた人々が喜んだ。
◆中国の空母、核心技術を取得
資料写真:三回目の試験航行を終える中国の空母
しかし同時に空母の就役日程が明らかになるにつれ、ある疑問が浮上した。一般的には空母の試験航行から就役まで数年を要するが、中国の空母1番艦は昨年公開されたばかりにもかかわらず、今年就役する。なぜそんなに早いのか?
軍事評論家の梁永春氏は、空母の試験航行日程は特に規定はない。まったく新しい型の試験航行であればテスト項目が非常に多いため日程が長くなるが、すでに成熟した型であれば多くの問題が同じ型の艦船ですでに解決済みのため短い日程ですむ。中国の空母は旧ソ連の退役空母をベースに改修したため、艦体事体の耐航性はすでに検証されており、さらにテストする必要はない。
艦載機が離艦時に使うカタパルトや着艦時に使うアレスティング・ワイヤーなどまだ一部の技術を独自に開発する必要があったが、わりと短い時間で試験航海を終え、就役できるのは、中国が空母のカギとなる技術を順調にクリアしたからだといえる。
(つづく)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月16日