中露両軍が今回の合同軍事演習に派遣した最強の軍艦、シルバー色の中国海軍のミサイル駆逐艦「瀋陽」とダークブルーのロシア太平洋艦隊のミサイル巡洋艦「ワリャーグ」が23日、一般公開され、見学者の目を引き付けた。
駆逐艦「瀋陽」はシルバーで塗装されている。このように色が異なるのは、中国海軍は主に日光の当たる太平洋海域で活動するが、ロシア海軍は高緯度の大海原で活動し、中露海軍がそれぞれの活動地域に合わせて保護色に塗装したためだという。
米シンクタンク「グローバルセキュリティ」のウェブサイトによると、中国が21世紀初めに建造した051C型防空駆逐艦の一番艦「瀋陽」が装備するロシア製のリフ-M 防空ミサイルシステムの原型は、「ワリャーグ」の防空システムにも採用されている。米国の海軍特殊戦センター(NSWC)のアナリスト、ジェームス・ブッサート氏は「排水量約6000トンの051C型駆逐艦は高い防空と指揮の能力を備え、中国の次世代遠洋艦隊の作戦指揮において中心的役割を担っている」と語っている。
合同軍事演習は中露が同盟を結ぶことを意味するものでない