中ロ海軍は26日、実兵・実弾演習と海上パレードを合同で行った。22日から行われている3段階の演習中、多くの国籍不明の電子偵察機と電子偵察船が演習実施区域に接近した。その正体と目的について、軍事科学院世界軍事研究部副部長の羅援少将は以下のように語った。
実際のところ、「国籍不明」という言い方は誤りで、適切ではない。どの国の電子偵察機と電子偵察船か、皆よくわかっているだろう。演習がどこで実施されているか、どの国に近いかを考えればすぐにわかる。この場所は日本から非常に近く、また、日本には米国の軍事基地がある。2011年4月1日の中米航空機接触事故を思い出してほしい。当時、米軍の電子偵察機EP3は日本の空軍基地から南中国海まで飛行した。今回の電子偵察機は、当時南中国海まで飛行した電子偵察機EP3である可能性が高い。調査船については、南中国海まで航行した米海軍の調査船「インペッカブル」である可能性が高い。
演習実施区域に近づいたのは、空対艦および艦対艦のデータリンク、通信の周波数や方法、艦載対砲レーダーの周波数などの情報を調査、収集するためだと思う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月27日