フィリピン艦船の南沙諸島黄岩島における中国の主権侵害を受け、海上防衛武器に関する議論が起きている。「三国志演義」の劉備配下の「五虎大将(関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠)」と同じく、今日の国家海上防衛にはどんな主力艦船が必要か、その役割とメリットは何かをみていく。
◇航空母艦
資料写真:中国空母の構想図
長所:遠洋作戦で艦載機を搭載
現状:海軍の核心
航空母艦は大量の艦載機を搭載できるほか、敵艦の攻撃にも有利。空中や陸地の目標にも対応でき、近代海軍で最も威力を誇る「大将」といえる。
防衛戦略を取る国からすれば、空母は陸地と島嶼の空港不足を補い、遠くにある海洋権を防衛することができる。例えば、中国の南砂諸島は大陸から最も遠いところで1500キロあるが、中国空軍の主力機「殲8」の作戦半径は800キロ。空母は航空兵の作戦範囲を大幅に広げられるため、その沿海域防衛の意義は言わずとも知れている。航空母艦は近代海軍の核心であり、魂といえる。