黄岩島事件の発生からすでに1カ月になるが、フィリピン政府は未だに自らが深刻な過ちを犯していることを認識しないのは明らかである。それどころか一層、事態を悪化させており、政府船を派遣して黄岩島の礁湖で航行し、間違った発言を続け、国内及び世界の人々を誤った方向へと導き、国民の感情を扇動し、両国の関係に著しい損害を与えている。情勢は楽観できない。
中国は黄岩島の領有権に対し、十分な歴史的依拠と法律依拠を有している。フィリピンがどのような手を使っても、黄岩島が中国に属するという根本的事実を変える事はできないものである。1981年、1984年、2006年のフィリピンの公式地図だけを例にとって見ても、黄岩島の領有権に対するフィリピンの認識が、どれだけ荒唐無稽で無価値なものであるかは明らかだ。地図は黄岩島がフィリピンに属していないとはっきり示しているのだ。フィリピンの有識者が「突然、どこから、島が一個湧いて出てきたのか?まさか、空から落ちてきたのか?」と驚くのも無理ない話である。
フィリピン国内の政治的な打算であろうと、国際的な勢力が裏で糸を引いていようと、あるいは中国のギリギリのラインがどの程度かを試しているのだろうか。フィリピンが何度となく繰り返してきた悪巧みやいんちきな策略は、自国の国民を説得できないだけでなく、国際社会を言いくるめることもできず、後ろ盾にまで見放された状態である。この泥沼に首を突っ込みたいと思っている人は誰もいないようだ。このような行為がもたらす唯一の結果は、無力な欠陥政府のばかばかしさを露見することだけだ。結局は「自分で造った苦い酒を自分で飲む」、つまりは自分でまいた種を自ら刈り取らなければいけないということである。