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パネッタ米国防長官は2日、2020年までに60%の戦艦をアジア太平洋に配備すると発表した。米軍は少なくとも航空母艦6隻をはじめ、数多くの巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、沿海域戦闘艦を太平洋地域に配備するということだ。これについて人民解放軍の任海泉中将は、警戒は強化するが、反撃はしないと語った。北京はこの問題でコメントしたのは初めて。
任氏は中国代表団を率いてシンガポールで開かれたアジア安全保障会議に出席し、「まず、重大な事態とみなさないこと。これは米国が自らの国家利益や、現在の財政困難な状況、世界全体の安全情勢を基に取った対応」と指摘した。北京は長年米国の意図に警戒を維持している。軍当局の一部のタカ派は、ワシントンは中国包囲に全力を傾け、中国の台頭を阻止するつもりだとみている。
任氏は中国軍事科学院の副院長で、同学院は人民解放軍の戦略づくりに協力している。そして、「第二に、米国の動きに北京があまりに無関心でもいけない」とし、「われわれが現在直面している情勢は非常に複雑で、時には厳しくなる。われわれは危機意識を高め、さまざまな複雑な状況に対応する準備をしておく必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月4日