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資料写真:ステルス機能を備えた「022型ミサイル高速艇」
中国海軍が5日間にわたって東中国海で実施した実弾演習が16日、幕を閉じた。今回の軍事演習には新型の揚陸艦、護衛艦、駆逐艦が出動したほか、「海上のシャドウレスキラー」と呼ばれるステルス機能を備えた「022型ミサイル高速艇」が特に注目を集めた。
今回の演習について、中国軍は定期的な演習と説明したが、外国メディアは「虫眼鏡」を使うように過剰に分析している。軍事専門家は、「今回の軍事演習は新型兵器や装備を運用に向けて慣れさせ、実践能力の向上を検証するためであり、客観的に脅威とされる効果をもたらすこともごく正常なことで、他国はむやみに心配する必要はない」と話した。
◇ステルス機能を備えたミサイル艇が再登場
夏は中国海軍が実兵・実弾演習を行う時期で、中国海軍が東中国海海域で演習を実施するのは珍しいことではない。中でも注目を集めたのは、2年前、米韓の黄海での合同演習に対応し、解放軍が舟山から台州以東の東中国海海域で実施した実弾射撃訓練である。今回の演習の範囲は2年前より拡大したが、争いのある海域ではない。
演習では、数十隻の艦艇と十機を超える戦闘機からなる大規模な混合編隊が海・空一体の作戦を実施した。また新型の揚陸艦、護衛艦、駆逐艦、ステルス機能を備えた022型ミサイル艇が次々と登場した。
中でも、8隻の022型ミサイル艇は大きな注目を集めた。このミサイル艇は高いステルス性、航行速度、対艦攻撃力という強みを持っている。風や波が吹き荒れる海で高速航行を続け、小型だが大砲に耐え、様々な方法で敵艦に対してステルス機能を用いた長距離攻撃をすることができる。中国が自主開発したこの新型ミサイル艇は2010年の東中国海での演習にも登場し、「海上のシャドウレスキラー」と呼ばれた。
◇防衛目的の軍事演習