資料写真:中国の軍事関連サイトで紹介された戦闘機の画像
ロシアの軍需工業関連サイトは7月18日、中国の軍事関連サイトで6月21日に紹介された戦闘機の画像に対して、米情報機関が興味を示したと伝えた。中国メディアは、同新型機は中国が開発する第5世代ステルス戦闘機「F-60」であると報じた。
米国の専門家は、同新型機の外観が米空軍のF-22戦闘機に相似しているが、サイズがやや小さめであると指摘した。同新型機は練習機「L-15」の超音速版とする見方もあるが、そのサイズは「L-15」を上回り、両翼や吸気口の形が大きく異なっている。しかし先月21日に撮影された画像を見る限り、同新型機は尾翼とキャノピーが取り付けられていない。
専門家は、同新型機は地上テスト用のプロトタイプ機であると指摘した。米情報機関は、中国は2種類の第5世代戦闘機(「殲−20」、「F-60」)を同時開発しているとした。
米国の中国軍事研究家Richard Fisher氏は、「F-60の全長は米国のF-35をやや上回り、2基のエンジンを搭載し、レーダー反射断面積を減少させるステルス技術を採用した。同機はまた、内蔵武器庫とフェーズドアレイレーダーを搭載している可能性がある。同機が中国の開発する2機目の第5世代戦闘機であるとすれば、空母搭載用の派生型が生産されるだろう。同機のやや小さめのサイズ、2基のエンジンは、空母の搭載に適している。米国政府は、中国が2種類のステルス機を同時開発する能力があるとは思っていないが、実際には3種類もしくはそれ以上のステルス機を開発する能力がある」と分析した。