中国最大の巡視船「海巡01」が7月28日に湖北省武漢で進水し、年内の就役が期待されている。前駐ロシア武官・王海運少将によると、「海巡01」の進水により、中国の主権海域における法執行の能力が強化された。
王少将は、中国の海上法執行能力に、現在も3つの問題が存在すると指摘した。
(1)力が分散されており、集団の力が形成されていない。
(2)法執行能力が不足している。
(3)中国は平和を尊ぶ国家で、領海を巡る争いに対して、習慣的に我慢の態度を示している。
上述した問題により、中国の海上法執行能力が低く、中国の主権海域を効果的に保護管理できていない。
王少将は、「今回、先進的な巡視船が進水したことは好材料だ」と述べ、中国の主権海域における法執行の能力強化を促すとした。中国は幅広い領海を持ち、複雑な海洋情勢に直面しているが、武器を持たない「海監」や「漁政」により主権を守ることは不可能だ。米国、日本、さらにはフィリピンでさえ自国の海岸警備隊を保有している。中国も自国の海岸警備隊を保有するべきだ。
海軍を後ろ盾に