3、GCV戦闘車両　

　米陸軍は2011年8月18日、新型歩兵戦闘車両「GCV」（Ground Combat Vehicle）の構想図を発表した。厚みのある装甲を取り付けているため、同戦闘車両の重量は63.5トンに達する。西側諸国の歩兵戦闘車両は90年代より、動力と火力の重視から、防御の重視に切り替わっている。米軍のM2歩兵戦闘車両はa1の23トンからa3の30トンに重量を増し、今後も重量を増していく予定だ。GCVはさらに重量級の戦闘車両となっている。これは非対称戦争に適応するための流れであり、将来的な発展のすう勢になるとは限らない。米軍は常に、大規模な戦争の準備を目的に軍事力を強化しており、小規模な武力衝突のために主力武器を開発することはない。米軍のこのほどの動きは、陸軍の戦略の根本的な変更によるものだ。