挑発の意味が込められた標語を高く掲げてグラウンドを走る朴鍾佑選手
米国メディアの12日の報道によると、11日に行われたロンドン五輪男子サッカーの表彰式で、銅メダルがかけられた選手は17人だけだった。韓国チームはこの日行われた3位決定戦の終了後、国旗を持ってグラウンドを回り勝利を喜んだ。朴鍾佑(パク・チョンウ)選手は観客席からプラカードを受け取り、挑発の意味の込められた標語を掲げてグラウンドを走った。これを受け、国際オリンピック委員会(IOC)は調査に乗り出し、「政治的メッセージを含む宣伝活動はオリンピック精神に背く」とし、朴選手への銅メダル授与を保留する方針を固めた。
多くの韓国メディアは、五輪憲章は一切の政治活動を禁じていることから、違反があれば、最悪、選手の失格やメダル剥奪もあり得ると見ている。大韓体育会によると、朴鍾佑選手の行為が故意的なものか、それとも偶発的なものかが問題の焦点になっており、前者の場合は銅メダルの資格が剥奪されるが、無意識だった場合は処罰を逃れられる可能性もある。
IOCは同選手への銅メダル授与を保留し、14日までに異議申し立ての関連資料を提出するよう韓国に求めた。韓国サッカー協会は、「朴選手の行為は計画的ではなかった」と主張する方針を示している。
韓国サッカー代表は、表彰式が終わると空港に直行。銅メダルをかけてもらえなかった朴選手は記者団の問いに対し、「何も言うことはない」とだけ話してその場を離れた。