地方議員数名を含む日本人が19日早朝、「中国に力強いメッセージを伝える」として釣魚島(日本名・尖閣諸島)に上陸した。4日前の中国の釣魚島防衛船は1隻のみだったが、今回日本側は漁船20隻余りの大陣容で助勢していた。人民日報系の国際情報紙・環球時報が伝えた。
騒々しい民族主義の雰囲気の中、日本右翼は中国の釣魚島防衛活動に「報復する」快感を味わった。産経新聞は彼らが日本の「英雄」になると予測。Yahoo!JAPANのアンケートでは90%近くの回答者が「議員らによる釣魚島上陸の勇敢な行動を支持」した。日本メディアの多くは議員の上陸は「主権」のアピールに寄与すると見ている。
だが中国の学者から見ると、これは日本人の一方的な願望であり、実現不可能な妄想に過ぎない。中国の学者、戴旭氏は19日「日本人が今回これほど大規模な報復活動に出たことは、中国の釣魚島防衛活動に彼らがびくびくしていることをまさに証明した。釣魚島に対する日本の支配は一突きで破れるということだ」と述べた。確かに中日間の「島上陸競争」が浮き彫りにしたのは釣魚島の主権をめぐる争いであり、日本政府が西側に一貫して主張している「釣魚島に係争は存在しない」ということではない。
中国外交部(外務省)は19日、北京の日本大使館に申し入れを行い、日本人の上陸に強烈に抗議した。ニューヨーク・タイムズ紙は中日間の衝突がより大きなレベルで国際的事件に発展する可能性があると指摘した。
「人民網日本語版」2012年8月20日