中国解放軍副総長ら、突然の訪米 中米双方の事前予告一切なし

中国解放軍副総長ら、突然の訪米 中米双方の事前予告一切なし。

タグ: 蔡英挺,中米,軍上層部,相互訪問

発信時間: 2012-08-22 15:47:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民解放軍・蔡英挺副総参謀長率いる軍代表団の「敏感な」時期の訪米が注目を集める

ベトナムなどとの南海の島々をめぐる問題の解決が延々と先延ばしされる中、釣魚島問題も更に深刻化している。この政治的に敏感な時期、中米の軍上層部の相互訪問は影響を受けなかったようだ。新華社の報道によると、米軍側の招待を受け、中国人民解放軍副総参謀長である蔡英挺中将は軍代表団を率いて、20日、アメリカを正式訪問した。

これと時を同じくして、中国の戴秉国国務委員はロシアメディアの書面インタビューに応じ、アメリカに対し、「アジア太平洋重視への戦略転換が正当にアジア地域各国の合理的な利益を尊重し、考慮するものであることを望み、アジア太平洋の安定した繁栄にプラスとなるよう努めることを求める」と呼びかけた。

この度の中国軍上層部による代表団の訪米は、中米両国ともに事前予告していなかったことである。

蔡英挺中将率いる軍代表団がアメリカを正式訪問したが、軍上層部からなる代表団の訪米は、中国の梁光烈国防部長(国防相)が2012年5月初めに訪米してからわずか3カ月しか経っていない。これは、中米両国の軍上層部の相互訪問のメカニズムであるとも言える。ここ10年余り、台湾に対するアメリカの武器輸出が中米両国の軍の関係を中断したことを除き、両国の軍上層部の交流において、1年以上間隔が空くことはほとんどなかった。

新華社の報道では、今回の中国軍代表団の訪米スケジュールや目的については明らかにされていなかった。しかし、台湾問題、米国艦艇の中国に対する偵察行動、米国のアジア太平洋戦略が会談の主要なテーマになると見られており、南海問題と釣魚島問題にも触れる可能性は高い。

米大手通信社UPI通信社によると、米国政府と米軍は中国と密接なハイレベルの軍事的な交流を持つことを一貫して切に望んでおり、情勢が微妙且つ複雑なときには、より緊密な交流を求める。その目的はまず、両国が交流する機会を増やすことで、誤った判断による最悪の事態を避けること。次に、アメリカは絶えず中国の「国防が不透明である」ことを懸念しており、密接な交流を続けることで、「より透明に」するというのが、重要な前提であり、保証にもなるのだ。

しかし、中米両国の軍事的接触は極めて慎重なものである。米メディア大手の『ワシントン・ポスト』は、「米国防長官の中国の人民解放軍第二砲兵部隊の総司令部への訪問はわずか2回ではあるものの、第二砲兵部隊総司令部の訪米はずっと実現しないままである」と伝えた。2011年5月、オバマ米大統領はアメリカ航空宇宙局(NASA)への中国人の見学は受け付けないという方案に調印した。同年10月、中国酒泉衛星発射センターの責任者によるアメリカの有人宇宙船発射基地への見学計画は、米上下院議員の妨害によって暗礁に乗り上げた。米『アトランティック・マンスリー』誌はこれに対し、「冷戦下の最も緊迫した状態にあった時期でも、アメリカとロシアの宇宙分野における交流は途絶えることがなく、米ソの宇宙船のドッキングにも成功している。それにもかかわらず、今日では、米中の宇宙分野における協力関係が妨害を受けており、互いの利益を損なうことになる」との見方を示した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月22日

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