西側メディアが掲載した「東風−41」弾道ミサイルの写真
ネット上で見られる「DF-41」弾道ミサイルの写真
英軍事誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』は22日(前倒しで出版)、「中国人民解放軍第二砲兵部隊は7月24日、DF-41(東風−41)弾道ミサイルの発射実験を実施した」と伝えた。記事によると、中国の核兵器に詳しい米ジョージタウン大学のフィリップ教授は、「中国が将来的に東風−41弾道ミサイルに搭載する核弾頭は、人口が5万人を上回る米国の町をすべて射程距離に収めることができる」と語った。今回発射実験を実施したDF-41弾道ミサイルは、射程距離を大幅に延長し、さらに最大10個のMIRV弾頭を搭載し、異なる目標を攻撃できるという。
同誌によると、2007年より中国のネット上で多くの写真が出まわっており、東風−41弾道ミサイルのTEL(輸送・起立・発射機)が高速道路を走る様子が撮影されていた。記事は米国の匿名の関係者の発言を引用し、「中国人民解放軍第二砲兵部隊が7月24日に発射したのは、中国で最も先進的な東風−41弾道ミサイルであり、米当局が初めて確認した核ミサイルだ」と伝えた。東風−41は多弾頭独立目標再突入ミサイル(MIRV)技術を搭載しており、西側メディアの注目を集めている。同技術は1発のミサイルに単純に複数の弾頭を搭載するわけではなく、各弾頭にそれぞれ軌道を設定し異なる目標を攻撃することが可能だ。これにより、弾道弾迎撃ミサイルは1個の弾頭しか破壊できず、迎撃の効率が大幅に低下する。アジアの軍事情勢に詳しい専門家は同誌に対して、「東風−41は10個の核弾頭を搭載することが可能で、米国の弾道弾迎撃システムの信頼性を揺るがす恐れがある」と述べた。