米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は23日、米軍は日本および東南アジアにXバンド・レーダーの新規設置を予定しており、「米国と同盟国は、朝鮮および中国からの弾道ミサイルをより正確に追跡できるようになる」と伝えた。中国国防部新聞事務局は23日、環球時報の取材に応じた際に、「中国側は弾道ミサイル防衛の問題を慎重に処理し、他国の安全を犠牲にした自国の安全防衛を避けるべきだと主張してきた」と回答した。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国はアジアの弾道ミサイル防衛システムの規模拡大を計画中であると伝えた。米軍による今回の弾道ミサイル防衛システムの強化は、アジア全体のレーダー配備に向けた計画の一部分とされている。米国防総省は、「新たな計画の中心となるのは、日本南部の島嶼における強力なレーダーの設置(Xバンド・レーダー)だ。同レーダーは3500−6000キロ離れた地点から発射された弾道ミサイルを追跡することが可能だ」と表明した。報道によると、米国防総省は日本と同計画について協議を進めており、両国が合意に達すれば、米軍は数カ月内にレーダーの設置を完了する。米軍は2006年、青森県に同レーダーを設置したが、今回の設置はその補助となる。
米太平洋軍および米ミサイル防衛局の関係者もまた、東南アジアで3つ目のXバンド・レーダーの設置場所を探している。その目的は、東南アジアで3つのXバンド・レーダーを設置することで「弧」を形成し、米国と同盟国が朝鮮および中国からの弾道ミサイルをより正確に追跡できるようにするためだ。また、「米国防総省の関係者は、フィリピンを3つ目のXバンド・レーダーの設置場所として検討している」と報じられているが、米国防総省の関係者は、「最終的な設置場所は確定されておらず、話し合いは現在も初期段階にとどまっている」とコメントした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月24日