CCTVが流した解放軍戦略ミサイル部隊の演習の様子
中国紙『解放軍報』による中国人民解放軍第二砲兵部隊に関する報道が米国メディアの関心を集めた。米国メディアは『解放軍報』の報道を引用し、「メディア報道の抑止力は1回の軍事訓練を上回るもの」だとし、中国メディアのこのような報道は領土争いと密接な関係があると分析した。
『解放軍報』はこのほど、中国の第二砲兵部隊が今夏に大規模演習を実施したことを報じ、過去10年で中国のミサイルの数、体積、型式、精度などは大幅に改良されたと伝えた。
報道によると、第二砲兵部隊の核心的軍事力の建設は歴史的な飛躍を遂げた。中国の戦略ミサイルは短、中、長距離、大陸間弾道ミサイルの多種があり、通常弾頭も核弾頭も固定燃料を採用している。また、小型、軽量であると同時に、精度、機動性、速度に優れる。すべてのミサイルに移動発射式が用いられ、全ルートでの使用、全地域での発射、全方向制御、全天候下での攻撃などが可能だ。
米紙『ニューヨーク・タイムズ』は、中国はさらに強力な新型の大陸間弾道ミサイルと潜水艦発射ミサイルを開発すると同時に、射程範囲が米国に及ぶ核弾頭の数を増やし、米国のミサイル防衛システムに対抗しようとしていると伝えた。特に近ごろ、地域紛争に直面する中国は東中国海や南中国海の領土問題において、より強硬な姿勢を見せている。
マカオのベテラン軍事研究家の黄東氏は「ボイス・オブ・アメリカ」に対し、中国メディアによる近ごろの自国の軍事力向上に関する報道は領土紛争と密接な関係があると語った。
黄東氏は、「日本は中国の第二砲兵部隊を最も恐れている。メディアが報道した抑止力は1回の軍事演習を上回るもので、1本の記事や1シーンのテレビの映像だけで米国と日本に衝撃を味わわせることができる」と述べた。
米国メディアによると、米国防総省のピッカート報道官は中国のミサイル能力の向上についてコメントせず、「米国は中国と健全、安全で信頼できる持続的な軍事関係を維持することに引き続き努め、アジア太平洋地域における緊張緩和と信頼構築について話し合っていきたい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月31日