米国メディアの報道によると、米軍は中国の第二砲兵部隊が弾道ミサイルの発射実験を実施するのを少なくとも3回確認した。米国側は、これらの弾道ミサイルは潜水艦発射型弾道ミサイル「JL-2」、全米を射程距離に収める地対地の多弾頭ミサイル「DF−41」、多弾頭長距離ミサイル「DF-5」だと推測した。
中でも、「DF−41」に関する議論は盛んに行われている。「DF−41」は10個の核弾頭を搭載でき、米国の弾道ミサイル防衛システムを使った迎撃は難しいという。そのほか、中国軍は8月、第二砲兵部隊の多くの戦略ミサイルが発射台車両からの発射に成功していることを発表した。これは、中国の陸上発射の核兵器は核攻撃にも耐えられ、再攻撃できることを意味する。
これらのことから、中国はより確実で強力な核抑止力を持っていることがわかり、これは世界の複雑な環境下で国の安全を守るための基盤となるだけでなく、米国や西側に求められる中国尊重の基礎ともなる。
中国社会は苦難に満ち煩雑な民生の建設に取り組み、道徳と政治に関する討論を盛んに行っており、核兵器のことは世間からほぼ忘れられ、核能力の重要性を語ることは時期はずれだとさえ感じる。しかし、世界の政治の緊迫状況が中国国内のペースによって変わることはなく、中国は別の方面にも配慮しなければならない。
中国は核抑止力の一新と強固を加速化し、それを確実なものにする必要がある。また、これまでの核のイメージをまとめ、核抑止による戦略環境の改善の可能性を探り、中国を本当の威厳ある大国にすべきである。
米共和党候補者のケイン氏は1年前、中国が核保有国であることを知らなかった。外部が思う中国の核能力は低く、核抑止力はそれほど高くない。言い換えると、中国の核能力は米国社会の中国に対する姿勢にそれほど影響していないということだ。これは危険であり、米国の世論を誤った方向に行かせ、非現実な対中強硬に向かわせることになりかねない。