大口径砲、新型フェーズドアレイレーダー、多機能垂直発射モジュール――軍事マニアの、中国海軍の新型駆逐艦に対する予想が、ますます真実味を帯びてきた。台湾メディアの報道によると、中国が開発中のミサイル駆逐艦「052D」はすでに造船台を離れ、2014年に就役する見通しとなっている。台湾・米国メディアは、「052D」は先進的な巡航ミサイルを搭載し、中国の空母の「守護神」になると予想した。
◇1万トン級の主力戦艦か
8月上旬、某造船所で2隻の駆逐艦が撮影された。そのうちの1隻は8月28日、「ドック進水」により造船台を離れた。台湾メディアは、1隻目の「052D」がほぼ竣工し、いつでも試験航行が可能だと伝えた。中国の軍事関連サイトで拡散されている画像もまた、「052D」についてささやかれてきた噂を裏付けた。軍事専門家は、中国の各造船所が「052D」を10隻建造すると予想した。関連情報に間違いがなければ、中国は1−2隻の同型番の駆逐艦のみを建造し、一連の試験を行なってから量産するという慣例を破ることになる。アナリストは、中国のエンジニアは新型駆逐艦のシステムに信頼を寄せていると指摘した。
台湾メディアは、「052D」は全長が160メートル、幅が18メートル、排水量が6000トンを上回り、新型の130ミリ口径主砲、フェーズドアレイレーダーと波長が長いレーダーを搭載しているとした。「052D」は32ユニットの垂直発射システムを2基搭載し、HQ-9B対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜水艦ミサイルを発射できる可能性がある。また一部メディアは、「052D」の排水量が1万トン弱に達し、現在の全主力艦の作戦能力を上回ると予想した。同メディアは軍事専門家の発言を引用し、「052Dは中国初の空母の護衛にあたり、日本海上自衛隊の主力艦に対抗する能力を持つ。強力な火力を持つ同駆逐艦は、中国空母艦隊の守護神となる可能性がある」と伝えた。
◇陸上攻撃の強力な武器に