◇陸上攻撃の強力な武器に
空母を護衛する他に、「052D」は陸上への攻撃という重責を担う。米国の軍事関連サイトによると、中国が新たに開発した巡航ミサイル「東海−10」の射程距離は1500−2500キロに達し、その攻撃力は米国の「トマホーク」を上回るという。専門誌の記事は、関連写真により「東海−10」の海軍版が明らかにされたと称した。国際時事雑誌『ザ・ディプロマット』のウェブサイトは、「052D」は通常の対艦ミサイルと同様に「東海−10」を搭載することができるが、垂直発射ユニットに集中的に搭載される可能性もあると予想した。米戦略国際問題研究所の関係者は、「米国を含むすべての国家は、低空飛行の巡航ミサイルを全面的に防御する能力を持たない。島にとってはなおさらだ」と指摘した。『ザ・ディプロマット』は、長距離の艦対地ミサイルを搭載した中国海軍の戦艦は、台湾海峡や南中国海を巡る問題で重要な役割を果たすと伝えた。
米日韓と比較して、中国海軍が近年就役させた駆逐艦・護衛艦は、陸に対する攻撃手段が不足している。主力艦の主砲の口径は76−100ミリで、陸への攻撃能力が低い。「052D」が大口径砲と垂直発射の巡航ミサイルを搭載しているならば、中国海軍は陸に対する強力な攻撃手段を獲得したことを意味し、島を巡る戦いや上陸作戦で大きな役割を果すことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月6日