中国外交部は16日、中国政府が東中国海の一部海域で200海里外の大陸棚の境界設定案を、国連海洋法条約に基づき設置される大陸棚限界委員会に提出することを決定したと発表した。国家海洋局はすでに技術的準備をほぼ完了した。
中国は2009年5月、200海里外の大陸棚の境界設定に関する初歩的情報を同委員会に提出。境界設定案の提出に向けた準備作業を進めており、適切な時期に提出することを伝えた。
国連海洋法条約は「沿岸国の大陸棚が領海の幅を測定するための基線から二百海里を超えて延びている場合は、情報を大陸棚限界委員会に提出する。委員会は当該大陸棚の外側の限界の設定に関する事項について当該沿岸国に対し勧告を行う」と定めている。
中国政府の一貫した主張では、東中国海における中国の大陸棚は中国の領海基線から200海里を超えて沖縄トラフまで自然に延びている。
外交部のトウ中華国境海洋事務局長は16日の取材で、この決定について「国連海洋法条約に基づく権利を行使し、義務を履行したというだけでなく、東中国海における中国の一貫した主張を国際社会に一段とアピールし、強化した。国の海洋権益を守るとの中国政府の断固たる決意と意志の体現である」と強調した。
「人民網日本語版」2012年9月17日