米国のパネッタ国防長官(右)、日本の森本敏防衛相と17日に会見。
レオン・パネッタ米国防長官と日本の森本敏防衛相は17日、米国が日本に2カ所目となる早期警戒レーダーを設置すると表明した。
パネッタ国防長官は同日、日本で森本防衛相と会見し、共同記者会見の席上で上述した情報を発表した。同レーダーの設置場所は、日米共同チームが選ぶ。米AP通信は関係者の言葉として、「同レーダーは日本の南部に設置されるが、沖縄県ではない」と伝えた。『ウォール・ストリート・ジャーナル』は先月、米国の関係者の話として、「両国が合意に達すれば、同レーダーは数カ月内に設置される」と報じた。
米国は2006年に日本で、Xバンドのフェーズドアレイレーダー(AN/TPY-2)を設置した。設置場所には、青森県の日本海側に位置するつがる市の空自車力分屯基地が選ばれた。
森本防衛相は記者会見に出席した際、日米両国は監視・偵察面の提携を「深化」すると表明した。『ワシントン・ポスト』は、「森本防衛相の発言は、日本が米国産のグローバルホーク、もしくはその他の無人偵察機を欲しがっていることを暗示している」と分析した。
パネッタ国防長官の発言によると、2カ所目となる同レーダーの設置は、米軍の日本を防衛する能力を高め、前線に立つ米軍を支援し、朝鮮の米国本土に対する「弾道ミサイルの脅威」に対応することができるという。
『ニューヨーク・タイムズ』は米国の関係者の言葉として、「同型のレーダーを搭載した米軍の巡洋艦・駆逐艦が、太平洋でミサイル防衛の任務についている」と伝えた。日本が2カ所目の同レーダーを設置することにより、これらの軍艦は機動性を高め、より遠くの海域で活動することが可能となり、レーダーによる探測範囲を広げることができる。
『ワシントン・ポスト』は、「ミサイル防衛の他に、これらのレーダーは船舶の活動を正確に追跡することが可能だ。米国の同地域における同盟国は、特にこの性能を必要としている」と分析した。フィリピンの官僚は先ほど米国政府に対して、フィリピンに同レーダーを配備し、船舶の活動に関する情報を収集するよう求めていた。
報道によると、米太平洋軍司令部・米国防総省ミサイル防衛局は東南アジアで3カ所目の同レーダーの設置場所を探しており、アーチ型のレーダー網を構築することで、より正確に弾道ミサイルを追跡する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月18日