米誌『ウォール・ストリート・ジャーナル』のウェブサイトは8日、海軍兵学校のエドワード・エリクソン教授、「China Sign Post」の設立者のコリンズ氏の共同論文を発表した。それによると、中国最新の駆逐艦「052D型」は大量生産技術を採用した。過去数年間の「052C型」の生産ペースを見る限り、「052D型」は量産化の段階に入る可能性が高い。同論文の内容は下記の通り。
中国造船業のモジュール化生産能力にはさらなる発展が必要だが、中国の造船会社は広範かつ堅固な基礎を固めている。護衛艦「江凱II型」(054A型)、駆逐艦「052C型」が過去にモジュール化生産技術を採用し、これに「052D型」が加わったことで、中国の少なくとも3社の造船会社が、先進的な戦艦を大量生産できることになった。これは中国の軍事造船機構が、「学習型組織」になりつつあることを示すものだ。
中国の海上作戦能力にとって、6000トン級の新型駆逐艦「052D型」(旅洋Ⅲ)は、重大な意義を持っている。中国が既存の艦艇数を維持した上で、10−15隻の「052D型」に類似する先進的な駆逐艦を製造した場合、中国海軍はアジア太平洋地域で、米国に次ぐ第2位の海上艦隊を保有することになる。