野田首相は首相官邸で10日、米国のダニエル・ケン・イノウエ上院議員と会談した。日本が中韓両国と釣魚島(日本名:尖閣諸島)および独島(日本名:竹島)を巡り対立する中、野田首相は「東アジアに難しい問題が生じたが、日本側は大局観に基づき冷静に対応する。米国との協力を強化していきたい」と強調した。
首相官邸の情報によると、野田首相はダニエル議員と会談した際、釣魚島問題と中日両国の緊迫した情勢について、意見を交換した。野田首相は、「現在いくつかの難しい問題が生じており、大局観を重視し冷静に対応する必要がある」と述べ、「米国との協力を強化していきたい」と語った。
報道によると、日本は米国が日米安全保障体制を強化し、釣魚島問題を巡る中国のさまざまな反発を処理する上で協力することを期待している。
ダニエル議員は、「日米関係は米国にとって最重要の関係だ。米国はこの関係を全力で強化する」と表明した。
ダニエル議員は、1963年に米国議会初の日系人議員となり、上院議員として47年間のキャリアを持つ。ダニエル議員は米国議会で在任期間の最も長い議員とされており、知日派として知られる。
報道は、米国政府は中日両国が釣魚島問題について冷静と自制の態度を維持するよう求めてきたため、米国に対して一方的な支援を求める野田首相の考えは独りよがりだと指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月11日