反対意見が相次ぐ中、垂直離着陸輸送機MV22「オスプレイ」がこのほど、米軍が沖縄県に持つ普天間基地に配備された。西太平洋地区の情勢が緊迫化に向かう今日、米国と日本は周辺諸国と沖縄県民の反発を無視し、オスプレイを敏感な地域に強行配備した。これには、東アジア地区の戦略を有利に進める狙いがある。
米国と日本は、同計画が日米同盟を強化し、『日米安全保障条約』の信頼性を高めることを目的とすると強調してきた。しかし米国が配備した同輸送機は、福よりも災いをもたらし、日本に想像もできぬ代価を強いる可能性が高い。
米軍が今回配備したオスプレイは90年代に開発を開始し、2006年初頭に本格生産を開始した回転翼機だ。同輸送機はヘリコプターの垂直離着陸とホバリングの能力の他に、プロペラ機の高速飛行能力を持つ。飛行速度は最高で時速500キロ以上に達し、旧式のヘリコプターの2倍に達する。同輸送機の輸送能力はヘリコプターの3倍で、飛行距離は性能の劣る輸送ヘリのCH-46「シーナイト」を大きく上回る。
オスプレイは先進的な技術と性能で、米海兵隊の新たな「寵児」となったが、その安定性と操作性の不安は軍からも指摘されてきた。同輸送機は本格生産を開始した2006年から2011年にかけて、計30件の事故を起こしており、事故率が高い。特に飛行モードを切り替える際に「渦輪状態」となり、コントロールを失い墜落する危険性がある。これは同輸送機の致命的な欠陥だ。