◇日本は陸自の主力装備と機動力の構築に重視
戦争の形態の変化に伴い、多くの国は軍隊建設の重点を海軍と空軍に置いているが、日本は陸上自衛隊の能力構築に力を入れている。中国軍事科学院の杜文竜研究員によると、日本の陸上自衛隊は、優れた装備、適度な規模の作戦力を備え、非常に高い機動力を持っている。
また、陸自は高い機動性と立体的な作戦能力に重視し、機動力と総合作戦能力の高い陸上の装甲兵器だけでなく、高い対地攻撃力を誇る攻撃ヘリコプターなどの空中装備も保有。自衛隊は米国製のAH-1といった世界最初の攻撃ヘリコプターのほか、次世代の大型攻撃ヘリAH-64Dも装備している。
◇日本の戦車や火砲などの陸上兵器の性能は米軍を上回る
日本の自衛隊、特に陸上自衛隊は、これまで防衛するだけの能力しか備えていなかったが、今では世界トップレベルの作戦力を備え、米国以上の性能を持つ武器もある。
杜文竜氏は具体的な例を挙げ、次のように述べた。陸自の現役の90式戦車の総合的性能は米国のM1A1戦車を上回っている。最新の10式戦車は米国のM1A2戦車の技術を取り入れ、性能は更に高く、射撃管制装置、情報システム、データリンクシステム、通信システムはどれもM1A2よりずっと優れており、ターゲットに対する攻撃の機動性、攻撃力、総合的な破壊効果も大幅に向上した。自衛隊の攻撃ヘリAH-1とAH-64は改良を経て、ターゲット発見の能力、地上ターゲットに対する攻撃の正確さを大幅に高めた。
富士総合火力演習と各種の演習から、陸自の攻撃への対応技術は非常に高いことがわかる。主力装備としてスウェーデンから導入した榴弾砲FH-70は欧州最先鋭の火砲であり、改良後の射程と正確さは米国のM109A6パラディン自走榴弾砲を上回る。そのほか、射程と攻撃力については、日本は米国製の多連装ロケットシステムM270も装備する。このロケット砲は日本による改良後、長・中・近距離の攻撃が可能になり、射程、攻撃の正確さ、威力も米国の兵器を超えた。
◇日本の戦争の潜在力を見くびってはならない