米大統領選が白熱化する中、西側メディアの多くが視線を太平洋西岸に向け、中国共産党第18回全国代表大会(十八大)と中国の未来に関心を寄せている。
米CNNが先週、中国に詳しい人物を招き、中国を全面的にウォッチングする番組「On China」の放送を開始。23日に行われた米大統領選挙に向けた最終討論会の当日、BBCは「中国の未来」をテーマにした討論番組を放送した。英メディアは、「世界は中国の指導層交代に関心をもたないわけにはいかない」とし、「今後10年、米国の首都ワシントンからナミビアの首都ヴィントフックまでが、中国の動向に注目するだろう」と伝える。
2012~2022年は、世界のウォッチャーの多くが国際関係史にとって重大な時期とみており、中国のGDPがこの間に米国を抜くと一部の国際機関は予測する。ただ、世界が中国の未来という難題について議論する際、その多くは経済と関連し、中国の経済改革と構造転換の見通しを推測するものがほとんど。ドイツ紙は24日、「中国は馬力のもっと大きいモーターを使わないと、より大きくなったこの機械を以前のように速く動かすことはできない」と報じた。
中国に詳しい欧州の専門家は24日の「環球時報」の取材で、「中国が直面する問題は、いかに経済成長を維持すると同時に改革を推進するかだ。こうした改革が社会の安定を維持する長期策になる」と指摘。ロンドン大学政治経済学院のマーティン・ジャック教授は、「西洋人は非常に長い時間をかけてようやく中国に関心を持ち始めた。近い将来、中国は経済や政治だけでなく、文化や思想においても世界に影響を与えるだろう。中国の発展は非常に違った新しい時代が徐々に近づいていることを示唆している」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月25日