中国初の空母「遼寧号」の引渡しが完了し、中国海軍は正式に「空母」時代に突入したことを全世界に知らしめた。だが、空母の就役はそれがすぐさま即戦力になるというわけではない。「遼寧号」が実戦能力を身につけるにはまだまだ長い道のりが必要となる。少なくとも以下の4つの試練を乗り越えなければならない。
試練一:最後の海上チェック
製造工場からの引渡し後、海軍はまず関連指標に適合しているかどうかを再テストし、特定の目的による戦術に沿ったテストや訓練を行わなければならない。例えば、レーダーの戦術目標に対する識別能力をテストしたり、夜間航行や複雑な気象条件の下での航行を行ったりなど、より実際の戦闘状況に近い環境での空母の性能をテストするのである。この一連のテストがすべて終了して初めて、空母の事前テストが完了する。
海軍はそのテストを最後まで完了できていない。そのため、今はテストや擦り合わせ段階のテスト対象に過ぎず、実質的な戦闘能力は持ち合わせていない。
最後の海上テストと兵士の訓練をどのように両立させるかが「遼寧号」が直面する一つの試練である。