ロシアの軍事関連サイトは29日、中国初の空母「遼寧艦」が今年9月に正式に就役したと伝えた。同空母の就役は、中国海軍の発展史にとって、大きな節目となる出来事だ。
中国海軍は現在ブラジル海軍と連携中で、空母「サンパウロ」で大型水面艦艇の操作を学んでいる。
情報によると、中国は長期的かつ段階別の空母発展計画を推進中だ。同計画の推進は、中国の最高指導部から注目されている。遼寧艦の就役により、地域のパワーバランスに大きな変化が生じることはないが、中国側の行動はこのような変化に向けて条件を創造している。
元中国海軍司令員の劉華清上将は1980年代に、第一列島線の海域で優勢を占めるために、中国は空母を保有しなければならないと明言していた。中国海軍の指導者は当初より、空母艦隊を米国・旧ソ連海軍と競争するための道具とはしておらず、国家および付属海域の利益、それから台湾に対する圧力としての役割を重視していた。
中国が自国の具体的な方針を公開したことはない。しかし公開されたルートから得られた情報を分析した場合、中国の空母発展計画がいくつかの段階に分かれることが判断できる。中国が最終的に何隻の空母を建造するかは分からないが、中国の造船企業が初の中国産空母の建造の準備を整えていることは明らかだ。その場合、上海の江南造船場が空母建造を担当することになる。アメリカ国防総省は、初の中国産空母がすでに建造中だとしている。ロシアがインドのために改造した空母「ヴィクラマーディティヤ」の進捗と比べ、中国側の開発ペースは驚異的なものだ。