資料:ネットユーザーが撮影した艦載機「J-15S」
英軍事誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』のウェブサイトは11月5日、中国の関係者の話として、瀋陽飛機工業集団が二つの操縦席を持つ艦載戦闘機「J-15」の初飛行を実施したと伝えた。
英メディアによると、同戦闘機は「J-15S」もしくは「黒鯊」、「飛鯊」と呼ばれる。同戦闘機は操縦席が一つのJ-15と同様に、まず陸地での訓練を実施してから、空母「遼寧艦」で発着艦訓練を実施する。J-15Sが最終的に中国の艦載機部隊に編入されるかは不明だが、正確な攻撃、空中早期警戒・抑制および対潜水艦能力を考慮すると、2名のパイロットが搭乗できる戦闘機は魅力的だ。
英メディアは、J-15Sの登場により、瀋陽飛機工業集団は5機種のスホーイ戦闘機を複製したことになると報じた(J-11B、J-11BS、J-15、J-15S、J-16)。これらの戦闘機のエンジンは、国産のWS-10Aターボファンエンジンを使用している。これは中国の同プロジェクトに対する自信の高まりを示している。
英メディアは、瀋陽飛機工業集団と中国海軍によるJ-15Sの開発決定は、重大な意義を持つと伝えた。J-11とJ-15は、Su-27とSu-33を基礎とし発展させた。スホーイは中国へのSu-33売却に取り組んでいるが、これは瀋陽飛機工業集団が、Su-33の複雑な特性を完全にコピーすることができないためだという。