中国国防部は4日、人民解放軍空軍の戦闘機J-7(殲7)が同日9時頃の飛行訓練中に、広東省汕頭空港の付近で墜落したことを確認した。パイロットはパラシュートを用いて脱出した。1軒の民家が被害を受け、4人の負傷者が出た。現在救援活動が展開されており、事故原因についても調査中だ。J-7は1960年代末に人民解放軍空軍に就役し、すでに生産停止されている。
J-7の墜落事故は、国際メディアの注目を集めた。AFP通信は、「J-7は中国がロシアの戦闘機MiG-21をベースにしたコピー機だ」と伝えた。MiG-21は第2世代戦闘機で、最大飛行速度は音速の2倍以上に達する。同機は冷戦期間中で最も有名な戦闘機で、30数種類の改良型を生産し、49カ国によって輸入され、実戦投入されている。しかしインドがロシアから輸入した同機が相次いで墜落事故を起こし、「空飛ぶ棺桶」と呼ばれた。ネット上の一部統計によると、人民解放軍に配備されたJ-7は、2004年と2010年に墜落事故を起こしていた。