資料写真:中国解放軍の軍事演習を見学する日本の自衛隊員
中国の指導部は中国共産党第18回全国代表大会報告を発表し、中国の国防発展プランを示した。同報告は、中国の地位にふさわしい国防・武装部隊を建設し、中国の安全の脅威に対抗すべきだと呼びかけた。これは中国の国防に対する立場が、根本的に変化したことを示すものだろうか。中国が今まで以上に、隣国の懸念を引き起こす一方的な行動に出ることはあるだろうか。米国が長期的に主導権を握っていた、冷戦後の安全構造を脅かすことはあるだろうか。スペインの関連サイトが12月25日に伝えた。
同報告は、海・宇宙・ネットの安全に関わる軍事能力を発展させる必要性を強調した。中国の兵力海上輸送能力の強化はこのほど、東中国海・南中国海で波乱を巻き起こしている。中国は同時に、アフリカ・中東・ラテンアメリカにおいて資源を巡る外交活動を活発化させている。これは自然と中国の海上安全の利益を拡大させており、中国に対して外洋海軍の建設を促している。報道によると、中国はインド洋沿岸国における情報収集ステーションや海軍基地の建築を試みているという。これは中国が海洋利益を拡大しようとする兆しの一つとされている。このような動きは、中国エネルギー輸入の海上輸送ルートの保護につながるが、懸念材料をも生み出している。
ネット安全の進歩は、中国の電子戦の能力を高める。宇宙技術の発展は、中国が敵国の軍事施設を識別・攻撃し、敵国の重要な動きを監視する一助となる。ネット空間および宇宙の安全は、情報化時代の解放軍の作戦能力を高める。解放軍は世界最大規模の軍隊であるが、現代の戦争を左右する要素は歩兵の数ではなく、ソフト・ハードの先進化の程度である。中国はそのことを理解している。