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japanese.china.org.cn | 04. 01. 2013 |
潜水艦は「見えない殺し屋」として世界的に知られるようになった。潜水艦は大洋の深海に潜み、いつでも敵に対して壊滅的な打撃を加えることができる。対潜戦もまた、各国の海軍が最も解決するべき、最も解決が困難な問題となっている。海上戦争が勃発した場合、対潜戦は各国海軍の主要作戦目標の一つとなる。
航空機による対潜戦は、対潜哨戒機の対潜探知機器を利用し水中の潜水艦に対して探知・識別・位置測定を行い、対潜武器を利用し攻撃を行う作戦行動であり、現在対潜戦の重要な構成要素となっている。航空機による対潜戦は、対潜哨戒機の高速・長距離移動、武器搭載量、機動性をメリットとする。その作戦海域は広く、潜水艦探知および対潜攻撃の効率が高い。また水中の潜水艦に発見され攻撃される可能性が低く、潜水艦に対してスムーズに攻撃を仕掛けることが可能だ。航空機による対潜戦の武器には、対潜哨戒機およびそれに搭載された対潜探知機器・対潜武器が含まれる。
中国初の大型対潜哨戒機「高新6号」に関する情報が伝えられている。中国は世界で5番目に大型通常離着陸対潜哨戒機を開発した国となった。世界の主な現役大型対潜哨戒機には、米国のP-3C「オライオン」、P-8A「ポセイドン」、日本のP-1、英国のHS-801「ニムロッド」、旧ソ連のTu−142とIl-3、中国が開発に成功した高新6号が含まれる。
長年に渡り、中国の対潜武器の発展が遅れており、必要な水中探知システムもなければ、大型対潜哨戒機もなかった。日米による世界最強の航空機による対戦システムを前にして、中国には大型対潜哨戒機さえ存在しなかったのだ。中国が高新6号を開発している際、米国と日本はすでに次世代の高速・遠距離対潜哨戒機の配備を開始した。中国の対潜哨戒機は依然として就役しておらず、すでに他国より20年間遅れている。
海外メディアは、中国海軍の最大の弱点は対潜戦であり、効果的な対潜能力を持たないと見ている。米国の原子力潜水艦、日本の通常動力潜水艦は、中国の領海を傍若無人に自由に通過できる。海外の一部メディアの報道によると、米国の原子力潜水艦は20世紀に毎年、中国海軍の拠点近くに潜伏し、攻撃訓練や特殊作戦部隊の輸送訓練を実施していた。中国海軍は世界最強の原子力潜水艦部隊を持つ米国海軍の他に、世界で最も先進的な通常動力潜水艦を持つ日本や韓国に対応する必要がある。中国が直面している水面下の脅威は、世界で最も深刻なものであるが、中国海軍は「矛」ばかりを重視し「盾」をないがしろにしている。中国は対潜戦(特に航空機による対潜戦)の面で、日本に大きく遅れを取っている。中国海軍の航空機による対潜能力の強化は、一刻の猶予も許されない。
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