資料写真:インド洋で補給を受ける中国海軍の艦艇
2013年1月4日付の中国紙『国際先駆導報』は社説「海軍は初の海外戦略支援拠点を建設するか?」を掲載した。内容は下記の通り。
中国の軍隊が西側諸国風の海外軍事基地を建設することはないが、国際的な慣例に基づき若干の海外戦略支援拠点を建設する可能性は否定しない。中国は平等、相互利益、協議重視の方針の下、他国で固定的な海外補給拠点、部隊の休息・整備拠点、船舶・航空機の停泊・修理拠点を建設することが可能だ。
長期的なスパンで見ると、中国海軍はインド洋で初の戦略支援拠点を建設する可能性がある。第1期の戦略支援拠点は、次の3つに分かれる。(1)平時の船舶の燃料・物資補給拠点(ジブチのジブチ港、イエメンのアデン港、オマーンのサラーラー港等)。補給方法は、国際ビジネス慣例に基づく。(2)固定的な船舶補給・停泊拠点、固定翼偵察機の離着陸拠点、部隊の休息・整備拠点(セーシェル等)。使用方法は、中短期の協議を中心とする。(3)補給・休息・整備拠点と大型船舶武器修理センター(パキスタン等)。使用方法は、中長期の協議を中心とする。
中国は今後10年内にインド洋地域で、パキスタン、スリランカ、ミャンマーを中心とする北インド洋補給線、およびジブチ、イエメン、オマーン、ケニア、タンザニア、モザンビークを中心とする西インド洋補給線、セーシェル、マダガスカルを中心とする中央・南インド洋補給線による3本の戦略支援拠点を建設する。中国はこれにより、国際海上戦略ルートの安全保障、地域および世界の安定の維持に対する大国としての責任を果たし、そのための能力を高めることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月9日