米空軍超音速機X-51Aの参考図
ロシアの超音速機の製造は、米国と紛れも無い競争を展開している。中国もロシアと同様、超音速技術を利用し弾道ミサイルに搭載する新たな弾頭を製造しようとしている。ロシア戦略技術分析センターのワシリー・カーシェン研究員は、ロシアと中国の武器製造メーカーの多くは、同様の開発業務を推進していると指摘した。ラジオ局・ロシアの声が1月16日に伝えた。
カーシェン氏は、「米国とロシアは、有人超音速機に開発の前途がないとして関連プロジェクトを中止させたが、超音速ミサイルや無人機は軍事行動の全体的な性質を変えることができる」と語った。
超音速機の開発により、ミサイル迎撃システムを攻撃するミサイルの能力を高めることができる。超音速機は現時点でも、原則的には弾道ミサイルの速度で大気圏内を飛行できるが、後者と異なりその飛行軌道は複雑で予想しがたい。ロシアの大陸間弾道ミサイルに搭載された新型核弾頭は、超音速機に属する。一部の推測によると、これらの超音速機は原則上、ロシアの戦略核兵器に対する米国のミサイル迎撃システムの脅威を取り除くことが可能だ。