香港経済日報1月31日付け記事 原題 中国海軍、第一列島線越えた海域で演習実施へ 自国の軍事力を見せつける
領土紛争をめぐる中国の強硬な姿勢が続いている。中国は先月31日、海軍の艦隊が近く第一列島線を越えて西太平洋で演習を実施すると発表した。そして、東中国海と南中国海の海域を航海しながら、少なくとも10日にわたって各種訓練を展開するという情報を初めて公開した。1月31日付の香港経済日報が伝えた。
「自国の軍事力を見せつけるつもり」との声がある一方、中国軍は透明度を高めることで、隣国の疑いを減らす狙いがあるとの指摘もある。
中国海軍が列島線を越えて演習を行うのは今年初めて。中国海軍の艦隊はこれまで何度も列島線を越えているが、それらの情報はすべて海外のメディアによって初めて公開され、中国側の情報公表は通常、航海終了後だった。昨年11月末、軍は出発日前日に訓練を初めて予告したが、西太平洋のどこで、どのくらいの期間訓練を実施するかは明らかにしなかった。今回は東中国海、南中国海などの海域で訓練を行い、春節(今年は2月10日)を海上で過ごすとしている。
また釣魚島問題や南中国海問題について、中国は今後も自らの立場を示す方針だ。日本は、中国の海洋監視船3隻が30日に釣魚島周辺の「領海」に進入したと指摘。中国海軍網は、将来的な海洋作戦に備え、南海艦隊の護衛艦2隻が黄岩島以西の海域で訓練・巡視を行うと伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月1日