中国中央テレビ(CCTV)と新華社は、中国海軍の空母「遼寧」が2月26日午前8時30分頃、濃霧がたちこめる大連港を出たと伝えた。遼寧艦の出港は2013年はじめてとなる。27日午前、遼寧艦は初めて青島市の某軍港に停泊した。これは中国の空母の軍港が停泊能力を備えたことを意味し、空母の基地と今後の国産空母などに関する憶測を引き起こした。
軍事専門家の劉江平氏は26日、「環球時報」に対し、海軍基地への進駐は艦艇の正式就役と戦闘力構築の間の重要な段階だと話した。遼寧艦は2012年9月25日に就役したが、大連港で造船所が改造と試験を実施している。今回の海軍基地への進駐は中国海軍が造船所からこの空母を完全に受け取ったことを意味し、遼寧艦が作戦訓練任務を担う段階に入ったことも示している。
カナダ誌「漢和防務評論」は2月号で、遼寧艦の新基地は山東省青島市後小口子村になると推測した。記事は、後小口子村は韓国の西海岸から約570キロ、日本の長崎から970キロの距離にあり、遼寧艦の訓練海域が主に黄海と東中国海になることを示すとした。